Player モード
左側の「Common Phrases」「Style Phrases」鍵盤には28種類のフレーズ、右側の「Play Range」鍵盤にはシングルモード / コードモードが割り当てられています。Player Modeでは、スタイル、フレーズ、キーを選択し、まるでギタリストが演奏してくれているかのようにギターパートを入力することができます。
Latch
- Latch On: この状態で音を入力すると、Stopを押すまでその音が鳴り続けます。
- Latch Off: この状態だと、鍵盤を押している間のみ音が鳴ります。サウンドを試聴する際に便利な機能です。サステインペダルを使用することも可能です。
Micro Timing
Player モードで画面右上に表示される「Micro Timing」をクリックすると、タイミングパラメーターが表示されます。ここでは演奏のリズムに関する細かい設定ができます。
Speed
楽曲のテンポに合わせて、CARBONの演奏速度を半分(/2)、通常(1x)、倍速(x2)に変更することができます。
Feel
- スライダーを左に動かすと、若干ビートの前で弾く「前ノリ」感が強くなります
- スライダーを右に動かすと、若干ビートの後ろで弾く「後ノリ」感が強くなります
Swing
ボタンを右に移動するに従って、リズムをスイング(シャッフル)度合いが強くなります。ボタンを完全に右に動かすと3連符の符割りになります。スイングに対応していないフレーズを選択した場合はSwingコントロールが反応しません。
Style
Styleセクションのドロップダウンメニューから演奏スタイルを選択します。スタイルは50個以上あり、演奏家の「ネタ」の引き出しのように様々なフレーズが集められています。フレーズはリアルタイムに変更可能です。
Phrases
Common Phrases
Common Phrasesは汎用性の高い「Common = よくある」フレーズで、Styleを選択しても変わらない固定フレーズです。Common Phrasesのリストはこちらよりご覧下さい。
Style Phrases
選択したスタイル固有のフレーズです。 それぞれのスタイルに11種類のフレーズが存在します。「Stop」と下に書いてある鍵盤は、Latch起動中に演奏を止めたい際に押す鍵盤です。
MIDIドラッグ&ドロップ
「Common Phrases」と「Style Phrases」鍵盤上部に、6つの点が表示された箇所があります。それをDAWのMIDIトラックにドラッグ&ドロップすると、演奏パターンのMIDIがトラックに現れます。
Transposing phrases
CARBONで録音またはドラッグ&ドロップしたMIDIノートをDAWでトランスポーズする場合は、アーティキュレーションやフレーズ選択のノートも一緒にトランスポーズされてしまうのを防ぐため、Transposeパラメータを使用せずPlay Rangeのノートのみを手動でトランスポーズするようにしてください。
PitchとFinisher
- ピッチホイール(Pitch)で、音程を2±セミトーンを変化させることができます
- モジュレーションホイール(Finisher)で、Finisherノブをコントロールできます
Play Range
Key
楽曲の調に合わせてKeyを設定すると、そのキーに合わせたコードが自動的に選択されます。
Single / Chords Mode
- Single Modeは、メロディックなリフやメロディを演奏するのに使います。Instrumentモードのレガート機能が有効になっており、一度に1音のみ演奏されます。
- Chords Modeは、コードを演奏するのに使います。同時に最大4音まで弾くことができます。レガート機能は無効になっています。
Range
CARBONは低音域の3オクターブをカバーしています。ヘヴィな低音リフやパワーコードに加えて、メロディックなリフやメロディまで幅広い演奏スタイルが可能です。
Instrument モード
一般的なサンプル音源のように、CARBONを楽器(Instrument)のように使い、それぞれの音符を鍵盤で演奏して入力していくモードです。
Play Range
CARBONは、8弦ギターの音域(F#1~F#4、CARBON画面の表示はF#3~F#6)をカバーしています。同時発音数は最大4音で、鍵盤を押す強さでベロシティが変わります。
Key
キーに合わせたスケールが、鍵盤に自動設定されます。
Articulations
Articulations鍵盤を使って、演奏を以下の様に変化させることができます。
- レガートモードの起動
- アーティキュレーションの変更
- シュレッド(速弾き)
- 4、8、16分音符での反復演奏
Legato Mode
レガートモードを起動すると、音の繋ぎが滑らかになり演奏をより自然にすることができます。レガートモードの切り替えには、C#2(OFF)とD#2(ON)を使います。
Articulations: Short → Long Notes
F2 〜 C2までの白鍵で、ギターのブリッジミュートの度合いを選択します。F2が最もミュートが強めで、C2はミュートが全く無い状態です。
Shreds
特定の音を押しながら以下の鍵盤を押すと、その音を連続して演奏します。
- F#2: 32分音符で演奏、控えめのブリッジミュート
- G#2: 32分音符で演奏、やや強めのブリッジミュート
- A#2: 32分音符で演奏、強めのブリッジミュート
- C#3: 3連16分音符で演奏、やや強めのブリッジミュート
- D#3: 3連16分音符で演奏、強めのブリッジミュート
Repetitions
特定の音を押しながら以下の鍵盤を押すと、指定の尺を繰り返し演奏します。
- D3: 4分音符を繰り返し演奏
- E3: 8分音符を繰り返し演奏
- F3: 16分音符を繰り返し演奏
ギターのモデリングについて
CARBONは、実際のギタリストがどう演奏するのか研究した上で開発しているため、単にサンプルされた音を鳴らして現実では不可能な演奏をするのではなく、自然な演奏表現を行います。以下の2つはその中の参考例です。
- Slide - スライド
半音・全音しか距離がない音を弾いたとき、その新しい音へスライドします。これはPlayerモードのSingle Mode、もしくはInstrumentモードのLegatoに適用されます。
- Hammer On & Pull Off - ハンマリング・オン & プリング・オフ
新しく弾いた音の強さが、前の音よりも弱い場合は、ハンマリング・オンもしくはプリング・オフを行います。
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