Player Mode
Player モードでは、キーに基づいたフレーズやスタイルを選択し、まるでミュージシャンに演奏してもらうように音楽を作ることができます。(Latch、Key、Timing、MelodicはPlayerモードのみの機能です)
Latch
- Latch On: この状態で音を入力すると、Stopを押すまでその音が鳴り続けます。
- Latch Off: この状態だと、鍵盤を押している間のみ音が鳴ります。サウンドを試聴する際に便利な機能です。サステインペダルを使用することも可能です。
Micro Timing
Player モードで画面右上に表示される「Micro Timing」をクリックすると、タイミングパラメーターが表示されます。ここでは演奏のリズムに関する細かい設定ができます。
Player Sync
DAWのテンポ設定と同期し、4分音符、8分音符、16分音符、Song Positionに合わせて演奏をクオンタイズします。
Speed
楽曲のテンポに合わせて、Virtual Bassistの演奏速度を半分(/2)、通常(1x)、倍速(x2)に変更することができます。
Feel
- スライダーを左に動かすと、若干ビートの前で弾く「前ノリ」感が強くなります。ロック系や疾走感のある曲に適しています。
- スライダーを右に動かすと、若干ビートの後ろで弾く「後ノリ」感が強くなります。ジャズやバラードに適しています。
Swing
ボタンを右に移動するに従って、リズムをスイング(シャッフル)度合いが強くなります。ボタンを完全に右に動かすと3連符の符割りになります。スイングに対応していないフレーズを選択した場合はSwingコントロールが反応しません。
Timing
- スライダーを左(Tight側)へ動かすほど、リズムがクオンタイズされます
- スライダーを右(Loose側)へ動かすほど、リズムがヒューマナイズされます
Force と Damp
- Force: ピッチホイールで、アクセントの強弱を調節します
- Damp: モジュレーションホイールで、ダンピングの度合いを調節します
Style
画面中央のドロップダウンメニューから演奏のスタイルを選択することができます。スタイルは合計41個あり、演奏家の「ネタ」の引き出しのように様々なフレーズが集められています。フレーズはリアルタイムに変更可能です。
Phrases
Common Phrases
MIDIキーボードのC♯0〜B1を押すと選択できるCommon Phrasesには、選択したスタイル次第で変化するStyle Phrasesと違い、汎用性の高い「Common = よくある」フレーズが集まっています。全てのVirtual Bassist製品に共通したCommon Phrasesが入っています。
右半分の黒鍵に割り当てられている「Intros」と「Fills」は、他のフレーズと違って一度演奏されると、その前に選択されていたフレーズに戻ります。C1は一旦フレーズを止めたい時に使うサイレントフレーズです。(Common Phrasesのリストはこちらを参照)
Style Phrases
C2〜A#2から選択しているスタイルのフレーズが演奏できます。白鍵で7つのループフレーズが、そして黒鍵に2つのイントロと3つのフィルが割り当てられています。
- IntrosとFillsは、一度演奏するとその前に演奏していたフレーズに戻ります
- フレーズによっては、押して直ぐに始まらないフレーズがあります
- 右の鍵盤にいくほどスタイルの演奏が激しくなります
- B3は「Stop Key」で、Latch起動中にここを押すと演奏が止まります
Play Range
Melodic
Melodic モードをオンにすると、入力された音を基音としたメロディックなフレーズが演奏されます。(MelodicモードはPlayerモードでのみ使用可能)
Chord
演奏されているコードが表示されます。以下はCを基音にしたコードの認識例です。(Melodicモードでのみ対応)
Key
楽曲の調に合わせてキーを設定します。Virtual Bassistは実際のミュージシャンが演奏するように、コードの構成音以外を使うフレーズもあるため、キーを設定しないと演奏される音がキーに合わなくなる場合があります。
もし楽曲内で転調する場合は、オートメーションでキーを変更してください。もしくはMIDI Learnを使用してMIDIコントローラーでリアルタイムに転調させることも可能です。
キー設定はMelodicモードでのみ適用されます。
Instrument モード
Instrumentモードでは、Virtual Bassistを楽器(Instrument)のように鍵盤で演奏して音符を入力します。ホイールやキースイッチを駆使して音に変化を与えることもできます。
BendとDamp
- ピッチホイール(Bend)を使うと、2セミトーン範囲内で音程が変化します
- モジュレーションホイール(Damp)を使うと、ダンピングを強めにしてサウンドをより短くパーカッシブに変化させます
Key Switches
一番下のオクターブに割り当てられたキースイッチを使って以下を選択します。
- Slides: C0、D0、E0を押しながら音を入力すると、スライドが追加されます
- Legato: 音符間のレガート感をC#0でオン、F#0でオフにできます(リアルタイムに変更可能)
- Silent Dead Note: G0を押しながら音を入力すると、弦のアタック音のみを出すデッドノート(ゴーストノート)が追加されます
- Dead Notes: A0、B0を押すと、ゴーストノートをトリガーします
- Full Stop: Bb0を押すと、止音の際の弦を押さえるノイズが追加されます
Instrument モードについての追記
演奏される弦
弦の割り当ては以下の通りです。
- 4弦(E): 28 – 34 (26 – 34 in Drop D Mode)
- 3弦(A): 35 - 39
- 2弦(D): 40 - 45
- 1弦(G): 46 – 63
インターバル
4セミトーン以上離れた音を同時に弾くと、自動的にその音は他の弦で演奏されます。同時に発音できる音数は、本物のベースと同じ様に4つまでです。
4セミトーン以内の違う音を同時に弾くと、同じ弦上で違うフレットの音を弾いたと認識され、1つの音のみ発音されます。
演奏されるフレットポジション
演奏されるフレットポジションは直前に演奏された音を元に計算され、「より自然な音」よりも「より自然な演奏」が選択されています。
レガートの度合い
直前の音のMIDI Velocityと長さ、鳴らしている音のMIDI Velocityに比例してレガートの度合いが変化します。
アーティキュレーション
- 次の音のVelocityが前の音より強く演奏され、音程の移動が1〜2セミトーン以内の場合、その次の音にスライドします
- 次の音のVelocityが前の音より弱く演奏され、音程の移動が1〜2セミトーン以内の場合、ハンマリングとプリングが適用されます
- 音程の移動が、MIDIノートに割り当てられた弦の音程の範囲を超える場合、別の弦に移動して演奏されます
- 演奏を止める際の音がまだ大きければ、スタッカートのように音が急に止まります。もし小さければ、レガートのように音が滑らかに止まります
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