この記事ではインストール後にDAWのリスト上でプラグインが表示されない場合のトラブルシューティングをご紹介します。
目次
チェックリスト
- インストール後にコンピュータを再起動する
- インストール先を確認する(Plug-inフォルダに正しくインストールされていますか?DAWの指定パスは正しいですか?)
- DAWを再起動する(DAWによってはスタートアップの際にスキャン、または手動でスキャン可能です)
- macOSユーザー向け: 製品によってはAppleシリコンとの互換性がないため、Rosettaモードで実行する必要があります
- お使いのDAWが全てのプラグイン形式をサポートしているかを確認する(一部の製品はVST2のみ対応)
- 64bitのシステムのみ対応(32bitは非対応です)
- 正しいトラック形式を使用しているか確認する(例: バーチャル楽器→ステレオインストゥルメントトラック、エフェクトプラグイン→オーディオトラック)
重要事項:
- プラグイン専用フォルダは作成していますか?
- 作成済みの場合はインストール時に保存先のパスが選択されていることをご確認ください
- 作成していない場合は、DAW内でインストール時に使用したデフォルトの保存先を指定してください(詳細は以下に記載)
- 作成済みの場合はインストール時に保存先のパスが選択されていることをご確認ください
UJAM製品のデフォルトの保存先パス(Windows)
プラグイン専用にフォルダを作成するのをおすすめする理由
ほとんどのDAWではプラグインの保存先フォルダを指定することができ、全てのプラグインを一箇所にインストールすることで複数のDAW(例: FL Studio、Ableton Live、ProToolsなど)で使用できますが、各プラグインメーカーはインストール時にデフォルトの保存先フォルダを都度作成する仕様になっているため、結果的に複数のプラグインフォルダとファイルがシステム上に分散してしまいます。
ほとんどのDAWのプラグインマネジャーではシステム上の全ての場所からプラグインを検索するわけではないので、一つの共通のプラグインフォルダを作成しておくとスムーズに読み込みができます。"DAW Plugins"などのフォルダ名を付けて、全てのプラグインをそのフォルダにインストールしておくと、DAWのセットアップ時に作成したフォルダを指定するだけでインストール済みプラグインが表示されます。
デフォルトの保存先パス:
Windows 64 bit
VST | {SYSDRIVE}:\Program Files\VstPlugins\UJAM\ | .dll |
AAX | {SYSDRIVE}:\Program Files\Common Files\Avid\Audio\Plug-Ins | .aaxplugin |
32ビットプラグイン:
- {SYSDRIVE}:\Program Files(x86)\VstPlugins\UJAM\
macOS
VST | {SYSDRIVE}:/Library/Audio/Plug-Ins/VST/UJAM | .vst |
AU | {SYSDRIVE}:/Library/Audio/Plug-Ins/Components | .component |
AAX | {SYSDRIVE}:/Library/Application Support/Avid/Audio/Plug-Ins | .aaxplugin |
その他: {SYSDRIVE}/User/Name/Library/Audio/Plug-ins/VST/
DAWでプラグインフォルダを指定する方法
DAWの設定(または環境設定、オプション)内のプラグインセクションを開き、プラグインのパス、プラグインフォルダ、またはVSTフォルダなどのプラグインマネジャーを検索してインストール時に使用したパスを入力します。プラグインフォルダを指定することで、DAWの起動時にフォルダをスキャンします。
DAWごとのプラグイン設定の図:
FL Studio ''Plug-in Manager''
Reaper ''VST plug-ins settings''
Ableton Live "環境設定"
プラグインが正しくインストールされていることを確認
多くのプラグインは主に2つのファイルで構成されています:
- コンテンツファイル(例: VG-IRON2.blob)
- プラグイン(例: VG-IRON2.dll等)
これらのファイルがインストール時に指定した保存先に配置されていることをご確認ください。
macOS:
{SYSDRIVE}:/Library/Application Support/UJAM/FIN-VOOD.blob
関連するプラグインファイルは製品名とリンクしています(例: Virtual Guitarist IRON→VG-IRON)。
該当するプラグインファイルが上記のフォルダ内に見当たらない場合は、プラグインのアンインストール、再インストールをお試しください(管理者権限を推奨):
プラグインのリスキャン
該当するプラグインが正しいフォルダに配置されている場合は、コンピュータを再起動し、DAWを起動させて問題が発生するかをご確認ください。
問題が解決しない場合は、DAW内でリスキャンを実行してください。関連記事: DAW内でのプラグインの再スキャン
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その他のトラブルシューティング
- 32bitのホストでは64bitのプラグインを読み込むことはできません。64bitのホストで32bitのプラグインを使用するにはVSTブリッジが必要です。
- プラグインが動作しない場合には、ファイルが破損していることがあります。アンインストールをして最新バージョンの再インストールをお試しください(管理者権限を推奨)。
- Finisherシリーズはバーチャル楽器ではなく、エフェクトプラグインです。各オーディオトラックのFXセクションに挿入してお使いください(DAWごとに異なります)。
- Pro Toolsではステレオのオーディオトラックを作成してください(モノラルでは正しく動作しない場合があります)。
- VST / AU / AAXのプラグイン形式に対応したDAWをお使いください。非対応: Adobe Audition、Audacity、Pro Tools First
- Windows 7 / macOS X 10.11以降(またはプラグインがサポートする推奨環境)のOSにアップデートしてください。
- DAWを最新のバージョンにアップデートしてください。例えば、Cubase 5では正しく動作しない場合があります。
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